あれは20代前半の頃。
今から約20年前、妻と付き合う前の話です。
記憶は少しおぼろげですが、今でも心に残っている大切な瞬間があります。
その日は何人かの友人たちと一緒に、ある友人の家で飲み会をしていました。
お酒も入って、みんな酔いが回り始めたころ。
次々とその場にいた人たちが眠りに落ちていく中、僕はひそかに“ある想い”を胸に抱いていました。
実はそのとき、僕は妻（当時はまだ“気になる子”）のことが気になって仕方なかったんです。
そして、周りに気づかれないようにそっと彼女を外に連れ出しました。
目的地は、自分の車。
当時はまだスマホなんてなかった時代。CDで音楽を流しながら、車の中でふたりきりの空間を作りました。
緊張とドキドキの中、僕は“寝たふり”をして距離を詰めていきました。
徐々に顔を近づけていき、
そっと…キスをしました。
そして、妻も優しくキスを返してくれたんです。
あの瞬間、もう本当に嬉しくてたまりませんでした。
「お酒の力を借りた」と言われればそうなのかもしれないけれど、僕にとっては一生忘れられない、最高の思い出です。
出会ったのは2005年。あれから20年
僕たちが出会ったのは2005年。
付き合ったのはその年の3月24日。
あれから20年が経ちました。
今では、三姉妹に囲まれてにぎやかに暮らす毎日。
家事に育児に仕事に…忙しない日々の中でも、ふとあの日のことを思い出すと、なんだか心がふわっと温かくなるんです。
あの初めてのキス。
果たして僕の記憶はどこまで正しいのやら…（笑）
でも、いつか妻と「あのとき、こうだったよね」なんて、ゆっくり話して答え合わせができたらいいなと思っています。
今でも“好き”を更新し続ける夫婦でいたい
恋愛って、時間が経つとどうしても“当たり前”になっていくものかもしれません。
でも、僕たちは今でも“好き”を更新し続けていると思っています。
お互いに支え合い、助け合いながら、
ときにはぶつかり、ときには泣き笑いしながら、
それでも一緒にいる理由は、「この人がいい」と心から思えるから。
20年前のあのキスが、すべての始まりでした。
これからも、あの頃の気持ちを忘れずに。
いつまでも、妻のことが大好きな自分でいようと思っています。
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