「7年間の夫婦生活と不妊治療〜長女を授かるまでの私たちの物語〜」

child rearing

1. なかなか授からなかった7年間

私たち夫婦には、結婚してから7年間、子どもがいませんでした。

「そのうち授かるだろう」という気持ちでいたものの、なかなか妊娠には至らない日々。

その間に私の弟や妹たちは次々と子どもを授かり、正月やお盆に実家に集まるたびに妻は言葉には出さないけれど、どこか辛そうな表情を見せることも増えました。

2. 妻にかけられなかった言葉と気づかい

私が長男だったこともあり、きっと妻はプレッシャーを感じていたと思います。

さらに妻は障害者手帳を持っています。

そのこともきっと妻にとって見えない負担となっていたことでしょう。

でも、私はそのとき気の利いた言葉をかけられませんでした。

それが今も悔やまれることの一つです。

3. 不妊治療を始めたときの決意

それでも、2人でとことん悩みました。

「子どもがいなくても、2人で楽しく暮らそう」という選択肢もあったと思います。

でも私たちは、お互いに「やっぱり子どもがほしい」という気持ちが一致しました。

そのとき初めて、本気で不妊治療に挑戦しようと決めたのです。

4. 人工授精に挑戦して気づいたこと

私たちが選んだのは人工授精でした。

当時は1回2万円程度で、もちろん保険適用外。

それでも何度も挑戦しました。

そしてあるとき、妻から「ちゃんと受精してたよ」という報告をもらったときには、玄関先で2人して泣きながら抱き合いました。

その後、残念ながら流産となってしまいましたが、それでも挑戦をやめませんでした。

5. 家族が増えたいまだから言えること

その後も治療を続け、ようやく長女を授かり、さらに次女も授かりました。

そして驚いたことに、三女は自然に授かりました。

結婚7年目にして、ようやく家族が増えたのです。

そのときに痛感したのは、夫婦で支え合えたからこそ乗り越えられたということ。

そして子どもが宝物であることに間違いないということです。

6. 悩んでいるあなたへ、私からのメッセージ

きっと今も、不妊治療に挑戦するか悩んでいたり、なかなか結果が出なくて苦しんでいる方がいると思います。

私たちはその気持ちが痛いほどよくわかります。

不妊治療は費用もかかり、必ず授かると約束できるものではないからこそ、安易に「絶対にやった方がいい」とは言えません。

実は私たち夫婦の身近な知人にも、不妊治療に取り組む夫婦がいました。

そのとき私たちがしたのは、ただ応援するだけではなく、二人の本音にじっくりと耳を傾けることでした。

「本当に授かりたいのか?」その気持ちを夫婦で再確認できたからこそ、その後も二人で支え合えたように思います。

その夫婦も今ではかわいい我が子と一緒に、楽しそうに暮らしています。

もし今あなたが悩んでいるなら、自分たちの気持ちに正直に向き合ってほしいと思います。

そして納得するまで挑戦する選択肢もあれば、一度立ち止まる選択肢もあります。

どんな答えでも、それは二人で出した大切な結論です。

きっと今がどんなに苦しくても、その先には笑い合える日がきます。

私たちも、あのとき諦めなくてよかったと心から思えています。

その経験から、今は3人の子どもたちにたくさんの笑顔と学びをもらえています。

あなたたちにとって一番納得できる選択を、夫婦でじっくりと見つけられることを心から願っています。

 

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