はじまりは妻からの一本の電話
7月1日、午前8時過ぎ。長女・次女を小学校へ送り終えた妻から電話が鳴りました。
「ねぇ、ちょっと聞いてよ。もう本当ムカつくんだけど!」
そう叫ぶ妻の声に、正直「またか…」と思いつつも、耳を傾けました。
毎朝の小さなバトル、母の限界
我が家の長女と次女、年が近いこともあり何かと張り合いがち。
特に送迎中の車内は“口喧嘩アリーナ”状態。
長女の「優しさが足りない」
次女の「すぐ拗ねて無視する」
そのバトルを毎朝受け止めている妻のストレスは相当なもの。
妻:「私が悪者になってる感じするし、もう無理…。」
その本音に、私は迷わず「明日から送迎、俺がやるよ」と返答しました。
父、送迎交代を申し出る
ということで、7月2日から私が朝の送迎担当に。
いつもより早く家を出る必要があるため、7時ちょうどに出発。
でも、この30分早い出発が、ある意味“チャンス”でもあると考えました。
朝の車内で語りかけた想い
静かな車内。喧嘩もせず、珍しく落ち着いた雰囲気。
私は、二人にこう切り出しました。
「なんでお父さんが送ってると思う?」
長女:「喧嘩するからでしょ?」
次女:「おにぎり食べるの遅いからでしょ?」
確かにそれもある。でも一番は——
「お母さんが、二人が喧嘩してるのを見るのが悲しいって言ってたよ。」
二人は黙って聞いていました。
二人に伝えた「お母さんの本音」
「お母さん、今日“もう嫌だ”って言ってたんだ。
長女はもう少し優しく、次女はちゃんと伝えようとしてね。」
そして続けました。
「お父さんが送ると学校に早く着くから、30分も校門前で待たないといけない。
喧嘩しなければ、またお母さんに送ってもらえるようになるかもね。」
二人はちょっと困った顔。でも、それでいいと思ったんです。
父の観察日記スタート
この日から、「送迎当番・父の1週間」がスタート。
目的は「朝の車内での姉妹の関係を見つめ直すこと」。
家族って、時に距離を置くことで見えてくることもあると思うんです。
そしてその変化を夫婦で共有しながら、子どもたちの関係に寄り添いたい。
家族は“チーム”、みんなで解決しよう
子ども同士の喧嘩に、大人がどう介入するかって難しい。
でも我が家は、家族という“小さなチーム”。
一人が辛い時は、みんなで支える。
誰かが本音を言えない時は、代わりに伝える。
今週、少しだけ早起きして、一緒にその変化を見届けたいと思います。
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